農作物を育てるには、日射や湿度、温度などさまざまな部分に気をかけなければなりません。
日射により作物の育ち方が変わるため、日射計は農業において必須アイテムです。
今回は、スマート農業でも大活躍するPVアレイ日射計について紹介していきます。
日本の農業課題とは
日本が抱えている農業の課題は主に3つあります。
農業従事者について
高齢化と後継者不足
農業を行なっている人たちが高齢化しており、後継者が不足していることです。
耕作放棄地の増加
後継者のいない耕作地が放棄地となってしまうケースが増えている状況です。
新たに農業に従事しようという新規就農者が少ないことが原因です。
新規参入の難しさ
農業を始めるには、土地のほか、農業機械や土、肥料、種苗などを揃えなくてはいけません。
また、必要に応じてハウスや灌漑設備などを整備する必要も出てきます。
その他にも、栽培技術や災害・天候不順におけるリスク対策などのノウハウも必要です。
こういったハードルが高く、農業への新規参入は非常に難しくなっています。
- 多額の初期投資が必要になる
- ノウハウを身に着ける手段が少ない
- 軌道に乗るまでに時間がかかる
収益と労働環境
農業従事者の収益性の低さ
農業従事者が、収益を得られにくい仕組みが問題となっています。
- 購入する肥料や機材のコストについて、適正な価格競争が起こりにくい仕組み
- 農作物の取引価格の決定権を握っていないケースも多い
過酷な労働環境
新規参入のハードルが高いことにより、新たな動きが起きにくい環境となってしまっていたことが原因の一つです。
こういった過酷な労働環境の課題を解決するためにも、大規模集約による効率化や先端技術を用いたイノベーションに取り組むことは重要です。
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スマート農業とは
上記に挙げた農業の課題を解決するため、注目を集めているのがスマート農業です。
スマート農業とは、ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現する新たな農業を実現(農林水産省の定義参照)することです。
高性能なloTが増えている
「IoT」は、スマート農業に欠かせない技術基盤のひとつです。
現代では、低消費電力で遠距離通信を可能にするLPWA(Low Power Wide Area)や、超高速通信技術が確立していきました。
通信インフラ環境が十分に整ったことで、高性能なIoT機器が造られるようになったのです。
高性能なだけでなく、低価格で手に入るようにもなり、利用しやすくなっています。
また、農業の管理をするため「データ収集」や「分析・可視化」をサポートする、クラウドサービスも増えてきています。
政府のスマート農業支援について
農林水産省の主導のもと「スマート農業実証プロジェクト」も進められています。
本プロジェクトは、ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用した「スマート農業」を実証し、スマート農業の社会実装を加速させていく事業です。
スマート農業技術を実際に生産現場に導入し、技術実証を行うとともに、技術の導入による経営への効果を明らかにすることを目的としています。
令和元年度から開始し、これまで全国205地区(令和元年度69地区、令和2年度55地区、令和2年度補正24地区、令和3年度34地区、令和4年度23地区を採択)において実証を行っています。
本ウェブサイトでは、プロジェクトに関する最新情報、現場の声、実証データ等を掲載しています。
農林水産省 「スマート農業実証プロジェクト」について
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/smart_agri_pro.htm
IoTの技術を活用した日射計とは
農作物を収穫時期に向けて順調に成長させるためには、日射量の数値を把握することは重要です。
日射の当たり方についても、作物の状態に合わせ適度に当たることが必要となってきます。
しかし、今までの日射計は「ハウス内まで見に行かないと日射量の数値がわからない」、「建材の影に隠れてしまい正確な数値が測れない」といった問題がいくつもありました。
そんな中、日射計にIoTの技術を活かすことで、ハウス内に行かなくてもPCなどで日射量の管理が可能となったのです。
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三弘 PVアレイ日射計(PVSS-03)がおすすめ
IoTを活用したスマート農業を実現するにあたり、日射計を活用しようと思っても接続が難しい可能性もあります。
また、新しいことを始めるにあたりコスト面が気になる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、おすすめしたい日射計が三弘の商品である「PVアレイ日射計(PVSS-03)」です。
特徴
- 累計3000台の販売実績
- IoTを活用したスマート農業に最適な日射計
- 太陽光パネルを用いた設計により、外部電源不要
- 直流電圧出力0〜1[V]のため、制御システムへ容易に組込み
- 複数接続(アレイ接続)する事により、建材の影の影響を受けない日射測定
- 通常の日射計用途として、1台(アレイ接続なし)で使用することもできる
- 低価格で質量も軽く、扱いやすいと評判
仕様
三弘の商品である、PVアレイ日射計(PVSS-03)の仕様は下記になります。
その他のおすすめの日射計7選
おすすめの日射計を詳しく説明した記事もあります。
悩んでいる方は、ぜひ参考にご覧ください。
課題感
- どんな日射計があるのか知りたい
- 複数の製品を比較検討したい
- メーカー別の特徴を理解したい
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日射計の活用事例について
三弘のPVアレイ日射計(PVSS-03)は、出力ケーブルの先へ「表示器・データー収集装置・制御装置等」を直接接続する事ができます。
2つの事例をご紹介します。
株式会社IT工房Z(あぐりログ)
あぐりログは、5分で始める温室向けIoTサービスです。
ハウス内に専用のログBOXを自分で設置するだけで、数分後には温度・湿度・CO2濃度他を自分のPC・スマートフォンで確認ができます。
また、他のあぐりログユーザーをフォローする事で、自分のハウス環境値とフォローしている人のハウス環境値を一覧表示することも可能です。
- ハウス環境の違いが一目瞭然でわかるので、素早く気付けます。
- 専用のログBOXでは温度・湿度・二酸化炭素濃度を計測します。
- その他、日射・地温・土壌ECなどの様々な環境センサに対応しています。
三弘の日射計を接続することで、日射強度を測定できるようになります。
三弘の日射計を活用した計測について
センサ面に太陽電池がつけられており、光が当たることで発電量の計測が行われます。
日射計が計測するのは「日射強度」であり、瞬間の太陽光の強さ(発電力:W/㎡)となります。
これをあぐりログのログBOXにて、定期的に計測して時間で積算し日射量(MJ/㎡)を求めています。
※あぐりログのログBOXと同時購入の場合は、日射計を接続した状態で出荷となります。
※稼働中のあぐりログのログ BOX に後付けすることも可能です。
アルスプラウト株式会社 (Arsprout DIYキット)
アルスプラウトでは、Arsprout DIYキットで組み立てる、2種類のノード本体を提供しています。
Arsprout DIYキット2 内気象ノード
ハウス内に設置して、気温、湿度、日射などを計測する内気象ノードの本体です。
必要なセンサオプションを組み付けて、実稼働するノードを製作する事が可能です。
本製品に組付けられるオプションや周辺機器は下記となります。
- 温湿度センサオプション(内気象ノード用)
- CO2センサオプション(内気象ノード用)
- 土壌センサオプション(内気象ノード用)
- 日射センサオプション(共通)
- クラウドスタータセット
Arsprout DIYキット2 制御ノード
ハウス内に設置して、窓、暖房機、循環扇などを制御する仔魚ノードの本体です。
必要なセンサオプションを組み付けて、実稼働するノードを製作する事が可能です。
本製品に組付けられるオプションや周辺機器は下記となります。
- 感雨センサオプション(制御ノード用)
- 日射センサオプション(共通)
- クラウドスタータセット
上記DIYキットのオプションに含まれている、日射センサオプション(共通)が三弘の日射計となります。
三弘の日射計を活用した計測について
日射センサオプション(共用)は、 DIYキットのオプションまたは保守部品として販売しています。
単体でお求めになりたい場合は、下記ボタン「三弘 PVSS-03 販売サイトへ」よりご購入いただくことが可能です。
※取り付け方や部材を詳しく知りたい方は、ArsproutDIYキット2内気象ノード製作マニュアルまたは ArsproutDIYキット2制御ノード制作マニュアルをご覧ください。
※ケーブル長やハウスへの設置方法はArsprout施工ガイドをご覧ください。
日射計のプロ「三弘」に相談してみよう!
日射計で悩んでいることはありませんか?
下記「お問い合わせボタン」よりお気軽にご相談ください。
相談内容
- スマート農業(スマートアグリ)に興味はあるが、何から始めたら良いのかわからない
- 協業できるかもしれないので、情報交換をしてみたい
- 研究や試験に活用できるかもしれない
- 価格面を詳しく知りたい、相談したい
- 製品内容や事例について聞いてみたい
まとめ
日射計は農作物を育てるうえで重要な役割を果たします。
IoTの技術を日射計に活用し、ぜひスマート農業の実現に向けて動いてみてはいかがでしょうか。
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