五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことです。
これらの感覚を数字で把握したいと思っている方もいるかもしれません。
そんな時には、計測機器を活用してみてはいかがでしょうか。
味覚の計測には、濃度計や糖度計などの測定機器が役立ちます。
音の大きさを数値化したいのであれば、騒音計を使ってみると良いでしょう。
本記事では、五感を数値化するのにおすすめの計測機器をいくつかご紹介します。
- 1.株式会社佐藤計量器製作所 塩分濃度計 SK-10S 1731-00
- 2.京都電子工業株式会社 ポータブル糖度計 BX-1
- 3.株式会社カスタム デジタル騒音計 SL-1330
- 4.株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー 味覚センサー 味認識装置 TS-5000Z
- 5.株式会社ジョイ・ワールド・パシフィック カロリーアンサー CA-HM
- 6.Brookfield テクスチャーアナライザー CTX
- 7.新東科学株式会社 トライボギア ポータブル触感計 TYPE33
- 8.株式会社パパラボ 卓上型二次元色彩計 PPLB 410
- 9.株式会社マイクロネット Sound Viewer
- 10.株式会社三弘 騒音連続測定ソフトウェア CMN-01
- まとめ
1.株式会社佐藤計量器製作所 塩分濃度計 SK-10S 1731-00
味覚を調べたい時には、株式会社佐藤計量器製作所の塩分濃度計がおすすめです。
こちらの製品は、塩分濃度を計測できる食品用計測機器です。
液体に含まれている塩分の濃度を調べることができます。
測定可能な濃度範囲は、0.1~10.0%までとなっています。
HACCP(ハサップ)に対応した製品ですので、飲食店や食品工場などでも導入しやすいでしょう。
測定方式は、電気抵抗式です。
平均値を算出できる機能が搭載されており、2~9回までの測定の平均値を自動で表示してくれます。
そのほかに、インターバル測定、オートパワーオフ機能などの便利な機能も搭載しています。
本体の重さは145gです。
ハードケースが付属しますので、安心して持ち出すことができるでしょう。
2.京都電子工業株式会社 ポータブル糖度計 BX-1
糖度の計測には、京都電子工業株式会社のポータブル糖度計がおすすめです。
こちらの製品は、果物、野菜、甘味類などの測定に対応しています。
飲料や調味料などに含まれている糖度の計測もできます。
使い方はとても簡単で、プリズム部に試料を乗せたら、Readボタンを押すだけです。
2秒ほどで、ディスプレイ上に糖度の値がデジタル表示される仕組みです。
測定可能範囲は、85Brix%までとなっています。
こちらの製品はIEC529 IP65の防水・防塵設計となっているため、汚れたら水洗いができます。
水に浮く仕様となっているので、うっかり水中に落としても壊れる心配がありません。
気軽に取り扱えますので、一般家庭での料理やお菓子づくりなどの際にも重宝することでしょう。
3.株式会社カスタム デジタル騒音計 SL-1330
音の計測には、株式会社カスタムのデジタル騒音計がおすすめです。
こちら製品の先端には高性能なマイクが設置されており、30~130dBまでの音圧レベルの測定が行えます。
A特性とC特性の2つの周波数特性に対応しており、FAST特性やSLOW特性などへの切り替えも可能です。
ディスプレイ画面は、アナログ表示とデジタル表示の両方に対応しています。
バッテリーは、9V形乾電池が1個必要です。
オートパワーオフ機能を搭載していますので、いつのまにか電池切れになってしまう心配がありません。
風防スクリーンが付属しますので、屋外や風の強い場所でも正確な測定ができるでしょう。
そのほかに、収納ケース、調整用ドライバー、9V型乾電池も付属品に含まれていますので、別途買い揃える手間がかかりません。
4.株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー 味覚センサー 味認識装置 TS-5000Z
味覚の解析には、株式会社インテリジェントセンサーテクノロジーの味覚センサー 味認識装置がおすすめです。
こちらの製品は、生体味覚受容メカニズムを模倣した人工脂質膜型センサーを搭載しており、固形物のほかに飲料や医薬品などの測定が可能です。
苦味、旨味、塩味、酸味、渋味など、さまざまな味覚を数値化できます。
そのほかに、後味の測定も可能です。
コクやキレなどの後味を分析したい時に役立つことでしょう。
こちらの製品には、解析アプリケーションも付属します。
データ検索、データ加工機能、統計解析、グラフ化ツールなどの機能が揃っていますので、別途分析システムを購入する手間がかかりません。
5.株式会社ジョイ・ワールド・パシフィック カロリーアンサー CA-HM
カロリーの計測には、株式会社ジョイ ・ ワールド ・ パシフィックのカロリーアンサーがおすすめです。
こちらの製品は、各種栄養成分の測定にも対応しています。
オプションを追加すれば、醸造酒や蒸留酒などのアルコール含有量の測定も行えます。
測定方式は、透過測定方式と反射測定方式の2種類です。
どちらの方式も、測定時間は3分ほどしかかかりません。
日本食品標準成分表に基づく17の測定モードのほかに、12種のオリジナル測定モードが用意されており、効率良く測定が可能です。
希望すれば、お客様の仕様に合うオリジナルモードの作成も可能です。
こちらの製品には、付属のソフトウェアが用意されており、USBでパソコンと接続できます。
ソフトウェアを使えば、測定データ管理やその他測定器との連携も可能です。
6.Brookfield テクスチャーアナライザー CTX
食感の測定には、Brookfieldのテクスチャーアナライザーがおすすめです。
こちらの製品を使えば、硬さ、やわらかさ、サクサク感、弾力などといった食感を計測して数値化できます。
食品のほかに、化粧品、工業製品、医薬品などの測定も可能です。
測定モードは、圧縮、負荷保持、引張など9種が用意されています。
8タイプの交換可能なロードセルも利用できます。
測定したデータは、USBメモリーへの保存が可能です。
こちらの製品は、タッチパネルディスプレイを搭載しています。
大型サイズのディスプレイなので視認性に優れており、直感的な操作が可能です。
スタンドアロンでの使用時には、ディスプレイ上で測定データが確認できます。
7.新東科学株式会社 トライボギア ポータブル触感計 TYPE33
触感の測定には、新東科学株式会社のポータブル触感計がおすすめです。
こちらの製品は、肌触りやなじみ感などの摩擦抵抗力をそのまま数値化できます。
ボールペンの書き心地、衣類の肌触り、クリームのヌメリなど、さまざまな感触を調べることが可能です。
試料テーブルにストレインゲージが内蔵されており、X、Y、Z方向の摩擦が検出できる仕組みです。
試料テーブルの上に、計測したいものを配置したら指でなぞるだけで、すぐに測定できます。
試料テーブルに乗せることができないものを測定する場合には、オプションのハンディプローブを使用します。
シンプルな操作性となっていますので、簡単に取り扱えることでしょう。
8.株式会社パパラボ 卓上型二次元色彩計 PPLB 410
視覚の測定には、株式会社パパラボの卓上型二次元色彩計がおすすめです。
こちらの製品を使えば、人間が見える色を面で測定して数値化できます。
ファンデーションやアイシャドウなどの化粧品のほか、食品の焼き色、工業製品の部材などさまざまな測定に対応しています。
非接触方式なので、飲み物や塗料などの液体の測定にも活用可能です。
画像の取込時間は1.5秒以内となっており、スピーディーな測定ができます。
本体のサイズは450×340×660mmで、重さは約30kgです。
軽量でコンパクトサイズなので、棚やデスクの上に設置しやすいでしょう。
9.株式会社マイクロネット Sound Viewer
10.株式会社三弘 騒音連続測定ソフトウェア CMN-01
株式会社三弘では、五感を数値化する製品も取扱中です。
騒音を手軽に測定したい場合には、騒音連続測定ソフトウェアがおすすめです。
こちらのソフトウェアは、リオン製のNL-42EX やNL-52EXなどの接続に対応しています。
USB経由でパソコンと接続することで、精密な測定が行えます。
騒音の見える化、騒音規制法への対応、連続測定による変化点の把握など、さまざまなシーンで活用できるソフトウェアです。
聴覚の測定には、株式会社マイクロネットのSound Viewerがおすすめです。
こちらの製品には、32個のマイクや1台のカメラが搭載されており、音圧レベルを色で可視化できます。
250Hz~12kHzまでの高帯域の測定に対応しており、±3cm/1m距離での高精度な測定が可能です。
カメラで撮影した画像と音圧マップがリンクしていますので、音の発生源の特定にも役立ちます。
騒音可視化のほかに、異音監視、静音化など、さまざまな目的で活用できる音源可視化装置です。
まとめ
視覚、聴覚、触覚などの五感は、人によって感じ方が異なります。
商品開発や分析などに役立てたいのであれば、五感を数値化できる測定機器を導入したほうが良いでしょう。
糖度計、塩分濃度計、色彩計、触感計など、いろいろな測定機器がありますので、目的に合ったものを選んでみてください。
三弘でもさまざまな計測器を取り扱っておりますので、ぜひご検討ください。